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「AI化が進めば進むほど、手をかけて作った独自色の強い広告こそが、お客様の行動をより促すツールになる」当社はそう考えています

「働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」

2025年の流行語大賞にもなった高市首相の総裁選後の演説の言葉です。
この言葉は、高市さんの熱い想いが言葉としてそのまま出たものであり、だからこそ多くの人の心を動かしたのだと思います。

2023年の流行語大賞、阪神の岡田前監督の「アレ(A.R.E.)」もそうでした。
選手たちに優勝という圧を感じさせないため優勝をアレという言葉にした。
普通にプレーすれば優勝できるはずの力を持つ選手に、無駄なプレッシャーを感じてほしくないとの思いから生まれた言葉です。

このような言葉をAI(人工知能)で作り出すのは、不可能だと思います(100%不可能ではないかもしれないが)。
なぜなら人工的に作られた言葉によって心が動くほど人は単純なものではないからです。

ビジネスの世界では急速にAI化が進んでいます。
誰もが出遅れまいとAIを使いこなすことに注力しています。
「AIを使えなければ落ちこぼれてしまう」
「雇用してもらえないかもしれない」
そんな不安からなのでしょう。
AI活用セミナーは大盛況です。

 

世の中で一番うまいラーメン なにかわかるか?

求人広告の営業をしているときの話です。
大阪市内、天神橋にある有名なラーメン店の社長に聞かれました。
社長
「のざおくん、世の中で一番うまいラーメンってなにかわかるか」
わたし
「もちろん、社長のお店のラーメンですよね」
社長
「営業やからそう言うのやろうけど、うちらみたいなラーメン店やないで」
わたし
「どういうことですか?」
社長
「一番、うまいのはインスタントラーメンや」
わたし
「え?」
社長
「夜中に小腹が空いたときに食べてみ。そら美味いで」
わたし
「たしかにそうですね(笑)」
社長
「でもな。お腹一杯になってくると不思議と美味いと感じなくなってくる。さっきまであんなに美味かったのにや。でもうちらが作るラーメンはお腹一杯食べても美味さは変らん。最後まで「うまい!」という幸せを感じれる。だからお客さんが並んでくれるんや」

 

AI(人工知能)とインスタントラーメンの共通点

自宅の近くに杉田屋という家系ラーメンのお店があります。
JR新杉田駅から徒歩5分ほどの場所にあり駐車場もありません。
にも関わらず、多い日だと常時50人以上もの方が並んでおられます。
調べてみると神奈川県の家系ラーメン店で常に人気第1位のお店だそうです。
「2時間並んでも食べたい!」
お客様にそう思わせるのは、他のラーメン店では味わえない美味しさ、魅力があるからなのでしょう。

AIで何かを作る行為は、3分で作れるインスタントラーメンとどこか被る気がしてなりません。
引き換えラーメン専門店の手作りラーメンは違います。
材料にこだわり、寸胴鍋(ずんどうなべ)で何時間もかけて煮込み、何度も味見をしスープを完成させる。
麺の太さや固さにこだわり、差し出す前に丼を温め、最適な温度でお客様に提供する。
そうやって手間ひまかけて作り上げられたラーメンだからこそ作り手のラーメンにかける想いを感じることができる。
単に美味いだけではなく、自分もがんばらねばと力をもらうことができる。
だから何時間並んででも食べたい!とお客様に思ってもらえるのだと思います。
この味にたどり着いた軌跡、感動を届けたいという想いなど、美味いだけではない価値を感じれるからだと思います。

先述した杉田屋の店員さんのつなぎにも見える上下白のユニフォーム、頭に巻かれた白のねじり鉢巻き、店員のみなさん、本当にいい顏をされています。
味やお店に誇りをもって作っておられるからだと思います。
店員さんも杉田屋の魅力であり価値なのでしょう。
閉店後、店の前を通ったことがあるのですが、店内でミーティングをされている姿も皆さん凛とされていてカッコよかったです。

 

営業資料をAIに作らせることに違和感を感じる理由

「議事録をAIに作らせた」
→違和感は感じません。
議事録を作る目的は、会議の内容をまとめることだから。

「仕様書をAIに作らせた」
→違和感は感じません。
仕様書を作る目的は、やるべきことを正確に記載することなので。

「営業資料をAIに作らせた」
→違和感を感じてしまいます。
営業資料を作る目的は読む人の行動を促すこと。
タイパよく作ればいいというわけではないから。

でもAIに作らせた営業資料で読む人の行動が促せるのだとしたらどうでしょう。
であれば、すべてAIに作らせればいいと思います。
AIに作らせようが、人が時間をかけて作ろうが、営業資料の目的(ミッション)を達成できるのであれば、作り方などどうでもいいのですから。

 

営業資料を作る際、AIにまかせたほうがいい部分、そうでない部分

営業資料を作る場合を例に説明します。
(目次)
1.取り巻く状況 ←AIでOK
2.状況からわかる問題点 ←AIでOK
3.当社が解決できること ←担当者の言葉のほうが刺さる
4.具体的な解決事例 ←AI不要 蓄積された情報
5.当社の強み ←担当者の言葉のほうが刺さる
6.取引先の声 ←AI不要 蓄積された情報
7.料金など ←AI不要 社内の情報
8.フォローメンテナンス ←AI不要 社内の情報 担当者の声もほしい
9.会社概要 ←AI不要 社内の情報
10.理念 方針 行動指針 ←AI不要 社内の情報 担当者の声もほしい
11.call to action(行動喚起)キャンペーン ←AI不要 担当者の声もほしい

営業資料のミッションは見る人の行動を促すこと。
このことを念頭に区分けしてみると、AIに作らせたほうがいいのは1、2。
それ以外は、頭に汗かき作り上げるほうが見る人の行動を促せそうです。

 

AIと対話することでオリジナルなものが作れないか?

AIと対話(質問→回答をもらう)することで、会社のオリジナルな情報も効果的に作成できるのではと考える方も多いです。
営業資料を例にとると、3当社が解決できること 5当社の強み これらもAIとの対話で作れてしまうといった考え方です。
ただ、こういった情報をAIとの対話で作ることは、せっかくの見せ場(勝負どころ)な項目にも関わらず、「なんだ。担当者の言葉ではなく、AIに作らせた言葉なのか」と思われるとしたら、それはもったいことかもしれません。

(参考)大手企業のAIの活用法
・文献の情報収集
・仕様書・申請資料など文章作成
・議事録の要約
・設備稼働状況の把握
・画像検品
・議事録の要約
~2025年11月26日経デジタル記事より~

 

AIで作る広告の弱点についてAIに聞いてみました

・人間的な感性の欠如
AIは膨大なデータから学習するため、論理的な広告文やデザインを生成するのは得意 人間の感情の機微に触れるような、深い共感や感動を呼ぶクリエイティブな表現は苦手
→ そもそもAIで作られたことでの興ざめ感も重要なポイントです。後述します。

・テンプレート的
学習データに基づいた一般的な表現になりがちで、訴求力が低い、あるいは競合他社と似たような広告になってしまうリスクがあります。
→ ここはその通りだと思います。

・ターゲットとのズレ
プロンプト(指示内容)が不十分な場合、意図したターゲット層の心に響かない、的外れな広告文やコンテンツが生成される可能性があります。
→ 質問レベルを上げればこの問題点を解消することができそうです。

・ブランドメッセージの一貫性の欠如
ブランドのトーン&マナーや長期的なメッセージ戦略に完全に沿ったコンテンツを生成するには、人による修正が不可欠です。
→ 人による修正ですが、どのような感性の方が修正するのか、お客様視点での修正ができるのかがポイントです。

・倫理的・法的なリスク
誤情報(ハルシネーション)の生成 AIが事実に基づかない、誤解を招くような情報を生成する可能性があり、広告内容の信頼性に関わるリスクがあります。
→ 修正チェックレベルを上げればこの問題点を解消することができそうです。

・著作権・肖像権の侵害
AIの学習データに著作権で保護されたコンテンツが含まれている場合、生成された広告が既存の作品と類似したり、権利を侵害したりするリスクがあります。
→ 今後の法的な規制をチェックしていく必要があります。

・データバイアスと差別表現
学習データに含まれる社会的な偏見や不公平さをAIが学習してしまうと、結果として差別的または倫理的に問題のある表現を生成するリスクがあります。
→ 修正チェックレベルを上げればこの問題点を解消することができそうです。

・責任の所在の不明確さ
AIが生成したコンテンツによって問題が発生した場合、誰が責任を負うのか(AI開発者、広告制作者、広告主など)という法的な責任の所在が不明確になりやすい点も課題
→ 今後の法的な規制をチェックしていく必要があります。

これらの弱点を克服するためには、AIを万能なツールとしてではなく、人間のクリエイティビティや判断を補完するアシスタントとして活用し、常に人間が内容を確認・修正する「人とAIのハイブリッド運用」が重要
→ 人による修正ですが、どのような感性の方が修正するのか、お客様視点での修正ができるのかがポイントです。

・人とAIのハイブリッド運用
つまり最終決断は人が行うことになる。 早く仕上がるかもしれないが、社内のスタッフが決断するのであれば、そのスタッフの主観による広告しかできなくなる可能性も高い。
→ 人による修正ですが、どのような感性の方が修正するのか、お客様視点での修正ができるのかがポイントです。

 

これってあなたが作ったの?AIに作らせたの?を評価基準にする人が激増する?

今後、AI化が進めば進むほど「これってあなたが作ったの?」そう聞かれることが増えると思われます。
聞かれないとしてもお客様の頭の中で「どっちなんだろう?」という問いとして生まれるはずです。
今はまだAI創世記なので「AIってすごいね」という価値もあるでしょうが、誰もがAIを使いこなし、AIでそれなりになんでも作れるようになると「AIってすごいね」という感覚的な価値は薄れていき「これってあなたが作ったの?AIに作らせたの?」そこを価値基準にする人が激増するのではないでしょうか。

「これってどうやって作ったの」
「どういう想いで作ったの」
「なぜAIではなく自分で作ったの」
「何時間かけて作ったの」
AI化が進めば進むほど、この問いに対する答えによって、その価値の大きさが変わってしまうかもしれません。

 

AI化が進んだ社会 人はどのような心持ちで広告と向き合うのでしょう

例えば動画、写真、キャッチコピー、文章を見たとき、人はどのように感じるのでしょう。
「これは人が作ったもの?AIで作らせたもの?」
気になる人もいるでしょうし、気にならない人もいるでしょう。

先述したように、今はまだ「AIを使いこなしている先進的な会社だ」そういった評価がなされるのかもしれませんが、AI化が進めば進むほど「なんだ。AIで作ったのか」に変わる可能性も大です。

ひょっとすると
「このサイトはAIで作られたものではありません。スタッフが頭に汗をかき作りあげたものです」といった注釈をいれることで、他社との差異化を図る企業も出てくるかもしれませんね。

 

手をかけて作る独自色の強い広告の作り方

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